
こないだ親戚が集まったときに「寄与分」って言葉が出てきたんだけど、よく分かんなくて…。相続のときに関係あるんでしょ?

寄与分っていうのは、「ある相続人が、亡くなった人の財産を増やしたり、維持したりするのに特別な貢献をした場合に、その分を相続で考慮しましょう」っていう仕組みなんだ。

例えばどんなときに「特別な貢献」って認められるの?

たとえば、親の事業をタダでずっと手伝ってたとか、療養や介護を長期間ひとりで担ってたとか。お金や労力を注いで、財産が減らずに済んだり増えたりしたときだね。

あ、なるほど!兄弟姉妹で「ワタシだけずっと介護してたのに、他の兄弟と同じ相続分なのは不公平だ!」っていうケース、よく聞くよ。

そうそう。まさにその不公平を調整するためにあるんだ。ただし「ちょっと家事を手伝った」くらいじゃダメで、かなり大きな貢献が必要になるんだよ。

寄与分が認められたら、相続の分け方はどう変わるの?

寄与した人の取り分が、その分だけ増えるんだ。他の相続人はそのぶん減る形になるから、相続人の間で意見が割れやすいポイントでもあるね。

うわぁ…揉めそう…。

だから、寄与分を主張する人は「どんな貢献をしたのか」をちゃんと説明できる証拠が大事になる。裁判所に持ち込まれることも少なくないんだよ。

相続って「法定相続分」だけじゃなくて、こういう寄与分とか特別受益とかも考慮していくんだね。

うん、だから全体像を知っておくことが大事。
「寄与分」の記事も読んでみてね。