
不動産の評価って、場所や状況によって変わるんだよね?

そうそう。前は全体的な考え方の話だったから、今回は、土地の種類や建物の状態によって評価がどう違うのか、もう少し具体的に話してみようか。

うん!まずは土地から?

うん。土地は、大きく分けて「更地」「建付地」「底地」の3パターンがある。
たとえば、更地は何も建っていない土地だから、自由に使える分、評価も高めになりやすい。

なるほど~。建付地っていうのは?

建付地は、建物が建ってる土地。建物の所有者と土地の所有者が同じなら問題ないけど、建物があると自由に使いづらいから、更地よりは評価が下がることもある。

ふむふむ。じゃあ底地ってのは?

底地は、他の人に貸してる土地のこと。つまり貸してる側の土地。借地人が建物を建てて使ってるから、すぐに自由に使えない。そのぶん、評価はグッと下がる。

へぇ~、同じ土地でも、使えるかどうかでそんなに違うんだ!

そうそう。だから、相続のときにはその土地を実際にどう使えるかが大事なポイントになるんだ。

じゃあ、借地権は? なんか借りてる土地の権利って聞いたことあるけど…

そうそう。借地権は土地を借りて建物を建てる権利のこと。
たとえば、建物を持ってるけど土地は借りてる場合、その借地権自体にも価値があるんだ。土地を買っていなくても、借りる権利にお金の価値があるってこと。

え、権利にも値段がつくんだ!?

そうなんだ。相続のときは、その借地権の評価額も遺産の一つとして扱われるよ。

なるほどね~。最後に建物はどうなるの?

建物は、基本的に固定資産税評価額をもとに評価することが多い。
ただ、古くてボロボロだったり、使われてなかったりすると、評価が下がることもある。

建物も状態で変わるんだね。

うん。土地も建物も、相続の時点での現況が大事。だから、評価を間違えると、相続人同士の話し合いにも影響が出るんだ。

う~ん、思ってたより奥が深いね。
更地か建付地か貸してるか借りてるかでこんなに違うなんて…

そうそう。だから、不動産の評価を決めるときは、できるだけ正確な状況を整理しておくことが大事。
専門家に確認しておくと、トラブルの芽を減らせるよ!

今日の話で、土地や建物の見方がちょっとわかった気がする!

もっと詳しく知りたいなら、こっちの「遺産の評価-不動産編②-」を読むといいよ