
よく介護してくれた人にも相続の見返りがあるって聞くけど、あれって本当なの?

それは、特別寄与料のことだよ。

特別寄与料…? なんか難しそう。介護したら自動的にもらえるの?

実はね、介護や看病を無償で相続人じゃない親族が長期間がんばった場合に、あとからお金で報われる仕組みなんだよ。

相続人じゃない人親族ってことは、お嫁さんとかお婿さんも入るの?

そうそう。たとえばお父さんの介護をお嫁さん(長男の妻)がずっとしてくれていた、みたいなケースだね。昔は相続権がないから遺産分割で揉めることもあったけど、今は法律でちゃんと報われるようになったんだ。

それはうれしいね! でも、どうやってもらえるの?

まずは、相続人たちに、「私、こんなに貢献したから、特別寄与料をもらいたいって」請求するんだ。話し合いで決まらなければ、家庭裁判所で調停や審判をお願いできる。

なるほど〜でも特別寄与料って、いくらもらえるの?

介護の期間とか内容、かかった費用、他の人の協力の有無なんかを見て、妥当な金額が決まるんだ。

へぇ〜、じゃあ介護した人にも相続の感謝状みたいな形でお金が渡るんだね!

まさに、ありがとうをお金で形にする仕組みだよ。家族の中で誰かだけががんばっていたときに、あとからきちんと報われるのは大事なことだよね。

うんうん! でも、もめそうな気もする…介護したって主張しても、相続人が認めないかも。

そのときこそ、調停や弁護士の出番!どのくらいの期間、どんな内容の介護をしていたかを、日記とか領収書とかで残しておくと証拠になるよ。

やっぱり証拠って大事なんだね…!
特別寄与料って、感情と法律の間をつなぐ制度なんだね。

そうそう。気持ちを法の形にする、ちょっと温かい仕組みなんだ。
詳しく知りたいときは、「特別寄与料とは?」を読んでみてね。