お金が減ってる!? -使途不明金ってなに?-


ウサラ

お父さんの口座を確認したら、亡くなる前の数か月でどんどん引き出されてたの。
これって…誰かが勝手に使ったんじゃ!?

にゃソラ

落ち着いて。確かに「使途不明金」はトラブルの火種だけど、
実はね、いつ引き出されたかで扱いが変わるんだ。

ウサラ

え?そんなの関係あるの? お金が減ってること自体が問題じゃないの?

にゃソラ

もし「相続開始前」に引き出されてたなら、
その人がお父さんの代理で正当に使ったのか、それとも勝手に使ったのかを見極める必要があるんだ。
たとえば、介護費用とか入院費用に使ってたなら正当な支出。
でも、説明ができないなら「不当利得」として返還請求の対象になることもある。

ウサラ

なるほど…。じゃあ「相続開始後」だったら?

にゃソラ

亡くなった後に誰かが預金を引き出していたら、
相続人全員の共有財産を勝手に処分したことになる。
この場合は、不当利得とか損害賠償の対象になる。
引き出した相続人以外の全員の同意があれば、遺産として扱うこともできるんだ。

ウサラ

うわぁ…どっちにしても揉めそう💦
でも、どうやって証明するの? 銀行の通帳だけじゃ足りないよね?

にゃソラ

まずは、預金を引き出したのが特定の相続人なら、
その人に「何に使ったか」を説明してもらう。
使途が不明なままや説明に納得できなかったら、使途不明金の問題になる。

ウサラ

なるほど…つまり「怪しいと思うだけ」じゃダメで、
「説明できないお金がある」って形にしないといけないのね。

にゃソラ

感情的には「絶対誰かが抜いた!」と思っても、
証拠と理屈の積み上げが大事なんだ。
だから、通帳・明細・介護記録などを早めにチェックするのがおすすめだよ。

ウサラ

うん…。焦って責める前に、ちゃんと確かめることが大事なんだね。

にゃソラ

疑うより確かめる!それが円満相続のコツだよ。
「使途不明金の問題-遺産分割の付随問題-」も読んでみてね。

使途不明金の問題-遺産分割の付随問題-

遺産分割の付随問題で問題になることが多い使途不明金について解説します。


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