遺産分割


ウサラ

遺産分割って聞くけど、どうすればいいの?

にゃソラ

大丈夫。遺産分割の基本を押さえれば、冷静に進められるよ。

 遺産分割は、相続人の間で遺産をどのように分けるかを決める手続きです。仲良く進められる場合もあれば、トラブルになる場合も少なくありません。ここでは、基本から流れ、注意点まで解説します。

 遺産分割は、被相続人が亡くなった時に所有していた遺産について、個々の相続財産を誰に帰属させるかを確定させる手続きです。

 というのも、相続人が複数いる場合、遺産は全ての相続人が共有している状態です。そのため、個々の財産を誰に帰属させるかを確定させる必要があります。

 遺産分割は、相続人による協議で行います。これを遺産分割協議といいます。遺産分割協議は、相続人の多数決ではなく、全員の合意が必要です。したがって、一人でも反対する相続人がいると、遺産分割協議は成立しません。

 相続人による協議がまとまらなければ、家庭裁判所での調停・審判の手続きを取ることになります。

にゃソラ

遺産分割は基本的に遺言書がない場合に行います。

 遺産分割の流れは、以下のとおりです。

相続人の調査

誰が相続人かを確定します。
被相続人の死亡時から生前までの全ての戸籍をたどります。

STEP
1

相続財産の調査

被相続人の財産の調査を行います。
遺産の範囲は、被相続人が亡くなった時点で所有していて、遺産分割時に存在している財産です。

STEP
2

遺産の評価

遺産の内、不動産等の評価額を確定します。相続人全員の合意ができない場合は、鑑定が必要になります。

STEP
3

具体的相続分による修正

評価した遺産について、相続人の法定相続分に応じて取得額が決まります。
特別受益・寄与分がある場合は、法定相続分を修正し、具体的相続分によって取得額が決まります。

STEP
4

具体的な分割方法

法定相続分又は具体的相続分による取得額に基づいて、遺産を分割します。
具体的な分割方法を合意する必要があります。①現物分割、②代償分割、③換価分割、④共有分割の4種類があります。

STEP
5

遺産分割の成立

以上のステップを全てクリアすれば、遺産分割の成立です。

STEP
6

 相続人の協議で遺産分割が成立した場合、遺産分割協議書を作成します。相続人が合意した遺産分割の内容を書面にしたものです。

 遺産分割協議書は、不動産や金融機関等の名義変更に必要な書類です。遺産分割協議書がなければ、名義変更はできません。

 相続人の一人又は複数が勝手に遺産分割協議書を作って、署名・押印を求めてくることがあります。署名・押印してしまうと、名義変更等の手続きが進んでしまいます。遺産分割協議書の内容に納得いかなければ、署名・押印する必要はありません。

 遺産分割でよくあるトラブル・注意点をまとめました。

遺産分割でよくあるトラブル・注意点

相続人の一部が協議に応じない

相続人の一部が財産を明らかにしない

遺産の評価額に納得できない

相続人の一部が財産を使い込んだ

ウサラ

勝手に預金を引き出されたらどうするの?

にゃソラ

銀行で取引履歴を取寄せるなど証拠を集めて冷静に対処することが重要だよ。

 遺産分割を弁護士に相談するメリットをまとめました。

弁護士に相談するメリット

調停・審判を見据えたアドバイスが可能

調停・審判への対応が可能

特別受益・寄与分など感情的ではなく法律の根拠をもった主張を展開できる

相続人調査・相続財産の調査を代行してもらえる

弁護士が代理人として対応することで、感情的な対立・ストレスを軽減できる

にゃソラ

相続人同士で話しがまとまらないなと思ったら、早めの相談が安心です。

 遺産分割は手続きが複雑な上、感情的な対立で冷静な話合いができないことも少なくありません。

 遺産分割に不安があるなら、一度ご相談ください。

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