
山林と古い空き家を相続するかもしれないんだけど、不動産会社から「たぶん売れません」って言われちゃった…
不動産って、持っていれば財産になるんじゃないの?

残念ながら、そうとは限らないんだ。売れないのに、固定資産税や草刈り、空き家の管理費だけが毎年きっちりやってくる不動産は、「負動産」と呼ばれることがあるよ。

負動産…名前からしてイヤな予感しかしないね。じゃあ、その土地だけ相続放棄すればいいのかな?

相続放棄は、いらない財産だけを選んで手放す制度じゃないんだ。土地を放棄する代わりに、預貯金なども含めて、相続財産を全部受け取らないことになるよ。

それなら、まず売れるか試してみて、ダメだったら相続放棄すればいい?

う~ん…売却や解体などを先に進めると、相続を受け入れたと判断され、相続放棄ができなくなる可能性があるよ。
しかも、相続放棄には原則として3か月の期限があるんだ。

売れるか調べたい。でも、勝手に動くと放棄できなくなるかもしれない。しかも3か月…急に難易度が上がったよ!

まずは、名義や現地の状態、毎年かかる費用、処分に必要な費用を調べよう。それと、その不動産だけじゃなく、預貯金や借金も含めた相続財産全体を見ることが大切だよ。

国が土地を引き取ってくれる制度もあるって聞いたことがあるよ。そこにお願いすれば解決?

「相続土地国庫帰属制度」だね。でも、どんな土地でも引き取ってもらえるわけではないし、費用もかかる。売却、隣地の人への譲渡、国庫帰属など、使える出口があるかを一つずつ確認する必要があるよ。

じゃあ、相続人みんなが放棄したら、最後は自動的に国のものになるの?

自動的にはならないんだ。相続人がいなくなっても、必要に応じて相続財産清算人を選んでもらう手続が必要になる。
相続放棄をしても、土地や空き家そのものが消えるわけじゃないんだよ。

「放棄すれば終わり」じゃなくて、その後に誰がどう処理するかまで考えないといけないんだね。

うん。負動産の相続は、「いくらで売れるか」だけじゃなく、「持ち続けるといくらかかるか」「手放す方法があるか」「ほかの財産と合わせて相続する意味があるか」で考えるのがポイントだよ。

負動産が見つかったら、慌てて売ったり放棄したりせず、まず全体を調べる!

そのとおり。期限がある問題だから、判断に迷うときは早めに専門家へ相談して、選択肢を整理しよう。

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